ふぁちゃんと新しい家族の出会いを通して。

ふぁーちゃん(ファースト君が正式名称)は、東京都H市に住む私の友人K子さんの向かいのお宅で老婦人が飼われていた、全盲、14歳のアメリカンコッカースパニエルのおじいちゃんわんこです。元飼い主の80代の老婦人が、家庭の事情で一軒家からマンションに引っ越すことになり、「新居では犬はもう飼えないので安楽死させる。」と突然言われたそうです。K子さんは、隣人(向かい側に住んでいる)として、 「14年間も一緒に暮らしてきて、全盲である以外は身体に障害や病気があるわけでもないわんこを安楽死させるって、色々事情があって、苦渋の選択だとしても、どうしても見過ごせない。」と私にも相談をされました。「覚悟をお決めになったら、どうぶつは愛と真心を持って接すれば必ず通じるものです。」とお伝えし、ご本人も、色々悩んだ結果、「何とか幸せにしてあげたい。」というお気持ちは変わらず、ふぁーちゃんをK子さん宅に引き取る決断をされました。

K子さん宅に引き取られた、お外で飼われていたふぁーちゃんは最初は落ち着かなかったようですが、しばらくすると、お家の中が快適なのがわかってきたようです。ふぁーちゃんの近況の写真が届きました。

人間の都合振り回される動物たちが一匹でも減る世の中になりますように。

今回の事例は、飼い主の事情で安楽死寸前だった老犬が、心あるご近所さんによって命を繋いだ、心温まる事例ですが、こうしたはHappy Endを迎えるケースはごく僅かで、多くの動物たちが安楽死、又は殺処分などで、人間の一方的な都合で命を奪われているのが現実です。

今回のK子さんのご家族の判断の様に、生命の危機にあるどうぶつたちと出逢った時に、「見過ごさない。見ない振ふりをしない。」、「他人事ではなく自分ごととしてまずは行動を起こす。」、「自分に降りかかる今後の困難はさておき、目の前の儚い命を救うのが先ずは先決!」という判断をするケースが一例でも増えていくこと、そうした判断ができるヒトが増えていくこと、そして、そのポジティブな行動の連鎖が少しずつ世の中を変えていくのではないだろうか、改めてそう思いました。

私たちが地域猫活動の現場を通し、約10年間、身をもって感じていることと通じます。餌をやったり、可愛がったり、写真を撮ったり……その先のもぅ一歩!を踏み出すことができるかいなか、其処が分かれ道だと感じています。

今後もK子さん宅のふぁーちゃんの様子、経緯を見守りつつ、このHPでもお伝えしていきたいと思います。

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