死の照準から逆照射的に浮かび上がる生(いのち)

2023年 2024年と、お世話を続けてきた地域猫たちとの悲しいお別れが沢山ありました。 亡くなった愛しい子たちへの思いはそれぞれ深く、喪失感は消えるものではありません。でも、彼らが生き抜いた命の輝きに敬意を払い、祝福したいと思います。そして、彼らの儚い命の輝きに照準を合わせてみると、今、目の前に生きている子たちの生が一層、愛おしく、健気に生き抜こうとしている命に励まされ、私たち、地域猫活動の担い手のエネルギーとなっていくのかも知れません。上手く表現できませんが….。

改めて思うのです。生と死は一対のものであると….。「地域猫活動」は生と死を見つめる、「命の活動」であると…..。

地域猫のレジェンド ホル翁と鼻緒が命を全うしました。

2024 11-14 地域猫のレジェンドの一匹、ホルが亡くなったという知らせが、個人地域猫活動家 M恵さんから入りました。ホルは近所のマンション1階のご夫婦にパウと名付けられ、大事にお世話してもらいつつ、馴染の江戸川沿いで、きままな外猫生活もエンジョイし、およそ11年間の天寿を全うしました。亡骸は、姿を消したホルを心配した保護主さんが探し回り、江戸川沿いのホルの縄張りで発見されたようです。最後は、馴染の自然の地で命尽きたのですね。ホルらしいです。 ホルの亡骸は、保護主さんが手厚く弔ってくださいました。また、亡くなる日、M恵さんはホルを江戸川沿いの木の下で見かけたそうです。お世話になった方に会えてよかったね、ホル…….。

 合掌 (写真撮影 個人 地域猫活動家 Banさん)

2025-02-25 同じく地域猫のレジェンドの一匹、鼻緒が生を全うしました。穏やかで、行動範囲が広くて、仲間に愛され、小学校の給食室の皆さんにも愛された鼻緒…..数日前より急激に体調が悪化して、シェルターに保護し、亡くなったその日は、彼をお世話してきたメンバーが全員揃ったことを見届けて、静かに息を引き取りました。穏やかなお顔でした。大往生でした。鼻緒は江戸川に遺棄された捨て猫だったので、正確な年齢はわかりませんが、推定12歳-13歳と思われます。 晩年は左目が緑内障で面立ちが痛々しい姿でしたが、元々は鼻に特徴的な斑点があるイケメンです。合掌(写真撮影 個人 地域猫活動家 Banさん)

シェルターの若猫 June吉が急逝….

2025-1-22には、シェルターで保護していた、若猫 June吉君が、突然、虹の橋を渡りました。前日の夜まで普通に元気に、全く体調の悪い兆候はありませんでした。

心臓疾患しか考えられないですが、確かではありません…..。てつゑさんがシェルターに来たときは、横たわり、まだ温かい様子で、息絶えていたJune吉、嘔吐した形跡もなく、他の猫と争った様子もなく、異物を飲み込んだことも考えられず…..。シェルター猫たちにも可愛がられ、あどけなく、天真爛漫、お茶目で、喜怒哀楽をそのまんま出す子でした。

江戸川沿いで彷徨っているのを、動きに落ち着きがないので、交通事故にあったら大変!!と急遽、雨の日に保護したときは、まだ中子猫だったので、享年、三歳半位と思われます。合掌

 地域猫活動をしていると、June吉のような不慮の死に遭遇することもあり得るのです。どんなに嘆いても死という現実を受け止めなければなりません。

誠心誠意、365日、愛情深くお世話し、公平に愛情を注ぎ、「明日も元気でいるんだよ」 と声をかける日々です。

Negative Capability(ネガティブ・ケイパビリティ)ってどういう意味かご存じですか?

精神科医 帚木蓬生(ははきぎほうせい)氏の著書「ネガティブ・ケイパビリティ(negative capability)」は私にとって大変、読み応えのある、影響を受けた本の一冊です。

「どうにも答えの出ない、どうにも対処しようのない事態に耐える能力」を指し、世間では一般に、問題の解決を急ぐあまり、すぐに答えを出そうとしますが、そうした態度から一歩引いて、「性急に証明や理由を求めずに、不確実さや不思議さ、懐疑の中にいることができる能力」を意味しますー。

辛い体験、おりあいのつかない、苦しい状況の中でも、ネガティブな感情をどれだけ抱いたままでいられるか、抱きかかえたままでいられる力ー、それが 「どうにも答えの出ない、どうにも対処しようのない事態に耐える能力」 = 「ネガティブ・ケイパビリティ(negative capability)」 と言えるでしょう。

2023年、2024年は、わたしたちは、この「地域猫活動」という命「生」と「死」と正対する活動で、 「ネガティブ・ケイパビリティ(negative capability)」 力 を試された日々だったかもしれません……..。

私の場合ー、2019年から専門的に学び続けている「グリーフケア」「ペットロスケア」の深い学びが、自分自身の喪失の痛みに大変役立っていることは間違いありません。。。

ご寄付ありがとうございました。

キャットフード、チュール、ペットシーツ、ケージなどのご寄付、そして活動支援金のご寄付をしてくださった皆さま、本当にありがとうございました。

悲しい事故が続いて、HPを更新する気力が湧かなかったというのがー正直のところです。HPでの御礼が大変遅れましたことを心よりお詫び申し上げます。

皆さまがお心に留めてくださっていることが、これまでも、そして、これからも大きな励みになっております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

いらなくなった、使用済みのバスタオルなども廃棄せずにご連絡ください。シェルターの老猫たちのお世話に大変役立ちます。

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